むし歯や歯槽膿漏などが起こってしまってから、それを治療する対症療法ではなく、むし歯や歯槽膿漏にならないようにするため、その原因となる生活習慣やお口の中の様々なリスクに対してアプローチをするのが予防歯科です。
大事な自分の歯を削ったり抜いたりすることなく、老いてもなお一本でも多くのご自分の歯を維持し、おいしく食事を楽しめるように、積極的にお口のケアを行っていきましょう。

「虫歯」という細菌の感染症により水晶なみに固い歯が溶かされた虫歯部分に3種類の抗生物質を調合した薬剤を塗布し、その病巣を無菌化する方法です。それによって従来であれば神経を除去して、銀歯を被せなければならないような歯も白い材質を詰めるだけで済むようになりました。
個人の歯列に適合したリテーナーを使用して、安全かつ確実に抗菌剤やフッ化物等を歯の表面に塗布するムシ歯予防法です。この方法によりムシ歯の原因菌だけを歯の表面から遠ざけてムシ歯を根本的に予防することができます。


圧迫感のない小さな音で振動もなく、虫歯の部分だけを最小限に取り除くことができます。
さらに、レーザーを当てた部分は硬くなって歯が強くなり、膜のような状態で歯の組織を保護します。
虫歯の状態によっては、痛みはほとんど感じません。
また、レーザーの殺菌作用で虫歯菌を撃退。治療中の歯の虫歯菌の増殖を抑えるので、治りを早めることができるのです。
Panasonic Panalas CO5 Sigma

Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医師や歯科衛生士といった専門家による機械を用いた歯の徹底的な清掃のことです。30年ほど前にスウェーデンで始まり、今では世界の先進国で広く使われています。
ただ単に歯ブラシの代わりに機械を使って掃除するというものではなく、歯ブラシ等では絶対に落とせないバイオフィルム(台所のヌルヌル汚れのようにこびりついてしまった歯の汚れ)を柔らかいゴムのチップなどを用いて剥がし取り、悪玉菌が多い状態を善玉菌が多い状態にしてしまおうというものです。
歯科医院で徹底的なクリーニングを受けてお口の中を善玉菌が覆い状態にして、さらにお家でのお手入れを丁寧にしていただくと、次の定期クリーニングの日まで菌のバランス状態を良好に保つことができます。
かけがえのないあなたの歯のためのオーダーメイドクリニング
選び抜かれた様々な機械・器具・材料の中から、あなたのお口の状態に合わせて組み合わせを決定します。それらを用いて予防歯科のプロフェッショナル(歯科衛生士)があなたの歯を隅々までクリーニングします。日常のお手入れではできないレベルのクリーニングです。
使用する器具の中には細い隙間に入れるために先がとがっているものもありますがクリーニング中に痛みを感じることはありません。気持ちよくて眠ってしまう方もいらっしゃるぐらいです。クリーニング終了後は歯の表面がつるつるになってお口がさっぱりします。


歯周内科治療でいったん菌の状態がきれいになったからといって決して油断はできません。あなたのお口はいつも悪玉菌に狙われています。「再感染」「再発」が起こっていないか、善玉菌が多い状態に保たれているか定期的にチェックしましょう。
「ホームケアのみ」(自分で歯磨きする)と「ホームケア+PMTC」両者の違いを6年間で比べてみました。
| 6年間で虫歯治療をした歯の部分(歯面)の数はこんなに差が出ました。虫歯予防に効果絶大です。 | 6年間で歯ぐきの下がり具合にはこんなに差が出ました。PMTCした方はわずかながら歯ぐきが戻りました。 | |
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| (単位:歯面) | (単位:歯面) | |
| (スウェーデン AxellssonおよびLindheによる研究、1981年) | ||
エピソード1
ある男性の患者様がおっしゃいました。「ああ、もっと早くこういう方法に出会っていたら僕の歯はもっとたくさん残っていただろうに」「そうですね。昔はこういう歯のクリーニングはあまり一般的ではありませんでしたからね。でも○○さんはお仕事がお忙しいのに頑張って定期的に通ってくださってますね」
「忙しいけど床屋には毎月行くからなぁ。習慣になれば同じ事だよ」床屋さんに通うように、定期的に歯科医院に通って歯を守るためのクリーニングを受けることが重要です。
エピソード2
アメリカ映画で重要なビジネスの面談の中に「歯医者の予約があるので、今日はこれで失礼する」などと言っているのを見かけますが、これは虫歯の治療をしに行くのではなく、PMTCを受けに行くためなのです。自分の健康を厳しく管理することが求められるアメリカでは、ここぞというとき歯が痛くなって活躍できないような事態に陥ったら、それは自分の日頃の健康管理が悪かったということになるのです。そうならないために日頃から平日の昼間に仕事を抜け出してでも、定期的に歯科医院でクリーニングを受けているのです。





















